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見張り塔からずっと

「ウォッチメン」原作コミックは、美術界なら「モナリザ」、映画界なら「風と共に去りぬ」か「2001年」、音楽なら「サージェント・ペパー」か「トミー」、要はこれを読まなきゃアメコミを読んだ事にはならないという一大傑作なのだが、ガンズの新作並みに映画は完成不可能だろうと思われていた。それがとうとう! 遂に! 実現されてしまった!!
あのテリー・ギリアムが挫折した企画を完成させただけでもかなりの偉業だヽ(´▽`)/ が、ストーリーのいろーんなところ端折られてそーだろーなー・・・と思っていたが、
ほう ここまではっきりとした形で再現できるとは・・・意外ッ!

ラストの「実行」の内容がちょこっと変えられてる以外はかなり原作そのまんまで進んでいく。
おかげで回想シーンもそっくり延々と入るので、こりゃあ原作読んでない人には情報量がツラいかも・・・という気もするが、オープニングの「時代は変る」に乗せて作品世界の歴史をまとめたのにはシビれた。
ムーアは例によってクレジット拒否だが、この忠実さなら機嫌直してくれるかも? というかたぶん唯一ムーアの映画化で原作に忠実な映画化だ。
パリアッチやアウター・リミッツまで出てくるとは思わんかった。幸か不幸かDr.マンハッタンも無修正で登場だ。
これはぜひ全シーンを点検してみたくなり、メイキング本も買った。不満があるとすれば原作で引用されたコステロやジョン・ケイルが流れず、なぜか「サウンド・オブ・サイレンス」が掛かることぐらい・・・だが、これほど使用曲がムチャクチャな盤もそう無いと、結局サントラも買ってしまったりして・・・
どこかの予告で見たあのキャラクター殺害シーンが本編には出てこなかったので、DVDは「シン・シティ」みたいにロング・バージョンが出るんじゃないかね?

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Of Wolf And Man

ケイト・ベッキンセールが出てないのでレン・ワイズマンが監督を降り、クリーチャー・デザインのタトポロス(GODZILLAでさんざん変な名前だと言われてた人)が監督した「アンダーワールド・ビギンズ」。
「ザ・フライ2」も「スターシップ・トルーパーズ2」も、特撮の奴が監督したのは大したことないのが多いからなあ・・・と思ったが、前2作のキャストがそっくりそのまま出てるというのでとりあえずチェック。
・・・すいませんタトポロス、見くびってました。面白いじゃんか!!
プロフィールをみるとワイズマンもタトポロスも元は美術の出身で、今回も美術と映像美は落ちていない。このシリーズは映像派監督2人のデビューになったわけだ。
今回は中世の話なので銃はなし、剣と弓と腕力の肉弾戦になってバイオレンス度がだいぶ増量。もう空飛ぶ銃撃戦なんか見飽きたと言う人は要注意であるぞ。
前2作で広げに広げた話の枝葉の通りにきちんと話が進むのもすごい。もしやアン・ライスに代わって新たなヴァンパイア・クロニクルになるか!?
急いで前2作をチェックし直したくなること請け合いの3作目。これって製作会社に理想的な続編じゃないか!

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グレート・ロックンロール・スウィンドル

映画の日なんで何かないかと見回した中で目についた、ロック+バカ映画らしい「少年メリケンサック」。
これは期待に違わず、徹頭徹尾バカだった。
クラウザーさんまでもがトチ狂って感動ストーリーにされてしまう日本映画会では貴重な作品である。
というか、ロック映画に限らず、そもそも日本映画に徹底したコメディって少ないんじゃなかろうか。
嬉しいことに実名ギャグもたくさん。「俺たち本当にノーフューチャーっすよ!」に爆笑。
「インディ・ジョーンズ」さえもガラガラだった山形の劇場もかなりの入り、なんと珍しくもパンフが売り切れ。おかげでキャストが何者なのかほとんど分からなかったが、公式サイトを見ると実在パンクミュージシャンがちょこちょこカメオ出演してたらしい。トモロヲが歌ってるとこも初めて見た。
よく考えたら日本のパンクって、BALZACを除けば"ROCK IS LOFT"のコンピ収録曲以外聴いたことがなかったんだった。もっともこの映画ではまともな演奏がほとんどないので、パンクに思い入れがない人ほど素直に面白がれるかも。
そういうわけで、クラウザーさんの原作が好きで映画版に「ニセモノかテメェー」な人はこっちを観に行くべし!(ゴボウも出てるけど) こうなったらサタニック・エンペラー編も官九郎に撮らせろ! ついでに粛清されるバンド役で出ろ!

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